★ はじめに ――― 「人材育成」に関して、<テクニカルな課題>というものはあるのでしょうか?
このページでは、< セミナーのあり方 や 教材作成のあり方 >について検討をし、ご紹介できるものをご紹介しようとしています。キーワードがあるとすれば 「プレゼンテーション(presentation)」であり、「インストラクション( instruction )」だということになるでしょうか。もし、表題の問いに答えるとしたら、これらがそれに当たるのかもしれません。
(1) 数多くのセミナー(講師)を実施し、相応の教材を作成してきた経験からすれば、まずは「 人材育成」ほど難しいものはない、というのが正直な実感です。にもかかわらず、これなくして企業の繁栄があり得ない環境がますますシビァとなっているのが現状です。
(2) 「 人材育成」の責任者の方々は、当然、「より効果的な方法」探しに奔走します。そしてやがて「方法」=「テクニック」だと早合点するに至る可能性も大いにあります。これも、吟味されるに越したことはありません。
しかし、手段・方法は、あくまで目的・内容 ( 理念 ) があってこその存在理由があるというものでしょう。したがって、企業内における「人材育成」には、いうまでもなく「企業理念」が必須だとまずは判断しなければなりません。
(3) しかし、この混迷した現代にあって、具体的な「企業理念」を、「事のはじめに」打ち立てることは並大抵のことではないでしょう。「ないものねだり」をするよりも、「形成されてゆくもの」と見なすのが<リアル>なのかもしれません。
とすれば、「人材育成」担当者が、自立的な「持ち出し」のスタンスでリスクを背負いながら実績を「積み上げて」いくしかないのです。ここに、今日の企業内教育の最大の困難さがあると言うべきでしょう。
(4) 課題は、<どんな人材を>という理念や総合的洞察に関わる部分と、<どのように>という前述の「方法」=「テクニック」に関わる部分にまたがります。前述レベルとの違いは、<どんな人材を>という試行錯誤を忘れない点にあります。
(5) そこで、<テクニカルな課題>に視線を投じるとすれば、「合理性」と「総合性」とを<両睨み>すべきだという点に目を向けたいと思います。「ロゴス(論理)」と「パトス(情熱)」と言い直してもいいし、「原則」と「柔軟な応用」と言ってもいい。
セミナーや教材は、この<両睨み>の視点によって構成され提供されなければならないと思われます。この時に前者に沿って浮上してくるテクニカルなテーマが、「プレゼンテーション(presentation)」と「インストラクション(instruction)」だと考えるわけです。後者(「総合性」など )に、テクニカルな視点はなじまないでしょう。
(6) 情報が溢れて消化し切れない状況にある今日では、「プレゼンテーション」のあり方の良し悪しが、相手側への影響度の決め手となります。教育もまた、影響力を大きな軸としているため、この点を度外視するわけにはいかないわけです。
その際、日常生活に「マルチメディア」が浸透している以上、セミナーにあっても、教材にあってもこれを活用しないことは、自ら影響力を低下させること以外ではないでしょう。
(7) コミュニケーションの断絶が、いたるところで叫ばれて久しい今日です。しかし、考えてみると、教育とはこのコミュニケーション以外の何ものでもないわけです。これは、直接的な人と人との間に限られず、人とメディアとの間、たとえば学習者と教材との関係においても同じことなのです。「インタラクティブ(interactive)」というメッセージは、こうした地平で生まれた警告の言葉でしょう。
コミュニケーションという言葉は、「手垢」がつき過ぎているため、「指図 」「段取り」という意味となるはずの「インストラクション(instruction )」 というよりシャープな言葉が適していると思われます。この「インストラクション(instruction)」に対して目を向け、先の「プレゼンテーション」とともに関心を深めていくならば、教育のあり方がガラガラと変わってゆくものと推定しております。
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★ 社会経済生産性本部 ( 旧日本生産性本部 ) 主催
『 課長能力開発コース 』 のご紹介
(1) 平成四年度パンフレット
(2) 平成五年度パンフレット
(3) 平成六年度パンフレット
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★ 実施完了の各種セミナーパンフレットご紹介
(1) 現代型SEの育成法 ―― 技術力「プラス α」能力の強化 ――
(2) プロジェクト・リーダーとリーダーシップ
(3) ソフトウェア会社"中間管理職"の「問題解決能 力」
(4) 実践的SE人事考課
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★「IT環境も人間が決め手 」
――「情報リテラシ 」問題の視点から ――
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★「特化戦略とパソコン戦略 」
――「サービス業」のIT化戦略の進め方 ――
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★ ただ今準備中!
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……… < 教材作成テクニック > と < プレゼンテーション技法 > ………
★ 教材作成テクニック
★ プレゼンテーション技法
★ MS_PowerPoint
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※ 下図の「教材」は、セミナー( 講演 )向けに< MS_PowerPoint >で作成した「マルチメディア教材」です。特別に専門知識などを持った方々ではない参加者に対して、限られた時間内で、より効果的に内容を理解していただこうと苦慮した結果、作成したものなのです。図表はもちろんのこと、動画的表現、効果音、人工朗読音声などをふんだんに盛り込み、話の進行に合わせてそれらを液晶プロジェクターとスピーカーで提供したのでした。
作成時と、実施を通して考えたことは、これからの「 講演 」というもののあり方の問題でした。有名作家やタレントたちのように、話の内容よりも<副次的要素>で聴取者を魅了できる場合や、巧みな話術で感動を与える後援者たちの場合を除き、口頭だけでの挑戦はいかにも無力過ぎるということでした。大学をはじめ教育の場では、相変わらずそうした空しい挑戦が続いているようではありますが……。
作成にはかなりの労力を要しましたが、参加者各位の反応は上々であり、今後のセミナー( 講演 )のひとつのスタイルを見出した思いがしたものです。
教育サイドは、被教育者側を取り巻く環境の変化を注意深く観察しながら、時代の環境に即応したスタンスを選び取ってゆかなければならないのだと思われます。情熱に溢れた姿勢はもちろんいつの時代でも変わらず必要なことですが、その情熱をみずから醒まさないためにも、「プレゼンテーション」や「インストラクション」の工夫に注力すべきなのでしょう。
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< MS_PowerPoint >で作成したセミナー教材
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