7月22日(木)  ワシントンDC 晴れ

 

 夜の闇の中をグレイハウンドバスは東へと向かって走る。月や星が見えていたかと思うと、突然、雷雨になったりする。こうしてバスで移動しているとアメリカの広さを感じる。バスの中はアットホームだ。日本の田舎の乗り合いバスのような感じだ。こんな所に人が住んでいるのか、と思う様な所のバスディーポにもいくつか止まる。バックパッカーが乗って来たり、オーバーオール姿の泥だらけの労働者が仲間を笑顔で見送ったり。バスの旅のいいところは普段着のアメリカに出会えることだ。車を買うことができない人達が利用するからなおさらかもしれない。それにしてもアメリカのブルーカラーはかっこいい。ヘルメットに泥だらけのネルシャツにジーンズ。日本だったら人が避ける様なかっこうかも知れない。

 そんなこんなで夜も明けてきた。前の席の少年もバージニア辺りの小さな街のディーポで朝もやのなかに消えて行った。グレイハウンドバスも慣れてくるとよく眠れるから不思議だ。ワシントンDCに着く頃になっても眠れる。

 12:15pm。バスは定刻通りワシントンDCのディーポに到着。預けておいたバッグも無事に出てきた。ディーポの周辺は「地球の歩き方」に書いてある通り環境が悪い。タクシーを待っている黒人に道を聞いて一目散にユニオン駅へ歩いた。

 地下鉄に乗ろうと思ったが切符の買い方が分らない。自販機に$1.10入れて適当にいじくっていたらカードが出てきたので使ってみたらO.K。まっ、こんなもんだ。メトロセンターで乗り換えてフェデラルトライアングルへ。地図を手に入れる為とあわよくばそれにホテルのクーポン券が付いていないかと期待しながら観光案内所を探した。それら式所に入ってみた。が、そこはホワイトハウスの案内所だった。そこで街の地図を手に入れて観光案内所を探し直しだ。近くで探し当てたが入ってみると肝心のホテルの情報や街の情報が置いていない。おみやげを買え、と言わんばかりの案内所の作りとホテルのクーポン券が手に入れられなかったので、ガッカリ。

 しかたがないので、HOTEL Harrighton に直接交渉。フロントは感じがいい白人のおねぇちゃん。観光客が多いせいか分り易い英語で話してくれた。ここはダウンタウンの真ん中でスミソニアン博物館へも歩いて行ける。それで$75はDCにしては安い方だろう。しかし、部屋が超狭い。ベッドがひとつしかない部屋も初めてだ。俺のワンルームよりも狭いかも?窓の外は工事現場。他の部屋は通りに面しているのに。でも、別になんの支障もない。フロントで空港までのシャトルの時間を教えてもらったのでワシントンフライヤーのバスターミナルを探す手間が省けて一安心。夜行バスの疲れもあったので、少し休んでシャワーを浴び街に出た。

 昨日の昼から満足に飯を食べていなかったので、アメリカ歴史博物館の前の屋台でホットドッグとコークで昼食にした。博物館の中は広すぎて今日中には回りきれそうもない。今日は下見だけと思っていたが、はまってしまった。アップル2とか初代のMacの展示もあった。驚くのは超デカイ本物の機関車やトラクターの巨大展示物のオンパレードだ。細かい展示物も異常にある。ここにくればアメリカの今までの生活雑貨が全てあると言っても過言ではない。それらをひととひとつ見ていたら1週間はかかるかも?

 アメリカ歴史博物館をとりあえず出てファーストフードドラッグストアを探した。これが初めての街を歩く時の定番になっている。ワシントンDCは久しぶりの都会と言う感じがした。やっぱり、メンフィスやナッシュビルは田舎なのかも?


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