7月16日(金)  メンフィス 晴れ

 

 ホテルのロビーで無料の朝食をとった。トーストシリアルコーヒートラベラーズチェックをカウンターで現金化してもらおうと思ったがダメだった。

 とりあえず今日はグレースランドエルビスプレスリーの家)行こうと思い、「地球の歩き方」に書いてあるUNION. st3rd. Avの角まで行ってMTAバスバス停を探したが見つからない。どこかのホテルの黒人のメイドさんたちが通り掛かったので聞いてみた。早口で何を行っているのか分らない。therteen(13)さえも聞き取れなかった。で、何となく分かった角に行ってみると、電柱に小さな表示があった。しかし、バスの路線Noが消えていて見えないNo13のバスに乗らなければならないのに全然通らない。他のバスが来て俺を乗せようとしてドアが開いた。黒人の運転手が「どこまで?」と尋ねてきたので「グレースランド。」と答えた。また早口で何か言っている。「ここで待っていても来ないから角の反対側で待っていろ。」と言っているようだ。教えられた方で立っていると、またドアが開いて、「もっと向こうだ。」と言っているようだ。で、その方向に歩いて行くと2ブロック先に表示があった。ここも路線番号が消えていて見えない。とりあえず待ってみたが違う路線番号のバスしかやって来ない。30〜40分の間、灼熱の太陽砂埃の中で待ち続けていると、年配のネクタイをした小柄な黒人の旅行者風のオジサンがやって来てタイムテーブルを見せてくれた。教えてもらっているうちに、おじさんの乗るバスが来たらしく「そのバスは15分ぐらいで来るよ。」と言い残してバスに乗ってしまった。その後30分待ってもバスは来ない。その間にそこで待っていた2人が次に来たバスに乗って行ってしまった。その時、俺には「サーティーン」と聞こえた気がしたが、バスの番号が違っていたので乗らなかった。後で気がついたのだが、俺が見ていたのは車両番号で路線番号じゃなかったらしい。それにしても、バスの路線表示も見ずらいし、バス停の表示も見ずらい。やっぱりアバウトなアメリカ

 しょうがないので、歩いてみることにした。ほとんどと言うか、全然人通りのない田舎道だ。しばらく歩き続けるとSUN STUDIOに着いた。ここはグレースランドに行ってから訪れようと思っていた場所だ。周りに人気がなかったので躊躇したが、勇気を出して見学ツアーを申し込んでみた。5分後の10:30からOKと言うことだった。ガイドの人は、いかにもミュージシャンと言った感じの白人だった。当時の録音テープを聞かせながら説明してくれるのだが、英語があまりよく理解できなかった。でも、このスタジオでエルビスカール・パーキンスもここで録音したのかと思うと感激だ。それにストレイキャッツもここにレコーディングに来たらしい。エルビスの使っていたマイクも触れたし、いっしょに写真にもおさまった。ここでおみやげにTシャツやジッポーを買ったら、CDをおまけにもらった。

 見学も終って外に出るとNo13のバスが運よくやって来たのですかさず乗り込んだ。グレースランドには30分ぐらいで着いた。はじめにチケットセンターでプレミアムツアーチケットを買った。かなり待たされるかと思ったら、すぐにツアーに参加できた。バスに乗ってすぐ目の前のエルビス邸へ。日本語のガイドテープを借りて自由見学。やっぱりいかにもと言った豪華さだ。最後は庭にあるエルビスのお墓を見た。センターに戻って昼食にした。レストランでハンバーガーを注文したが、またもや英語がよく聞き取れない。どうして黒人の話す英語は聞き取りにくいんだろう?食事の後、グレースランド内にある郵便局で絵葉書を買って日本に出した。Eメールを送れる機械もあったので試してみた。その後、エルビスのカーコレクションや豪華専用飛行機などを見学。

 帰りのバス停も見つけにくい所にあった。普通の観光客なら車で来るか、ツアーバスで来るからしかたがない。それにしても、このバス停がある場所はちょっとヤバい。今までの俺だったら絶対に近づかないような場所だ。案の定、いかにもヤバいと言った感じの黒人が訳の分らないことを話し掛けて来る。周りには誰もいない。でも、今となってはもう慣れっこだ。

 一旦、部屋に戻った。ホテルの下のレストランで夕食にしようとしたが閉店してしまっていた。おいおい、まだ7時半だ。しょうがないのでメインストリートにあるSUBWAYでサンドイッチでもと思ったがここも閉店。この街はどうやら早寝早起きの街らしい。通りはゴーストタウン状態。開いている店がないのでビールストリートまで歩いた。まだ日が出ているけれど、ここは夜の賑わいになっていた。公園ではライブが盛り上がっている。そこの近くのスタンドでホットドッグを買って食べた。そこの黒人が「俺がオマエと日本語で話す一番目のヤツだ。」と言っていきなり日本語で数を数え始めた。なぜかその黒人と盛り上がってしまった。最後に握手

 帰り道にはなぜか警官パトカーがいっぱい。やっぱりヤバいのか、この辺は?


前の日へ            次の日へ

日記の目次へ

HOME