7月15日(木)  ラスベガス 晴れ  メンフィス 晴れ

 

 4:00am起床。チェックアウトの時、シャトルバンの時間を確認したら6:00が始発とのことだった。これじゃ7:00のデンバー行きのフライトに間に合わない。しょうがないので空港までタクシーを使った。アメリカでタクシーに乗るのはこれが初めてだ。東洋系のドライバーだった。「これからどこまで行くの?」と聞かれたので「メンフィス。」と答えたら「おまえはカウボーイ?」と言われた。「日本人。」と言うと、「メンフィスのあたりには、白人でも、中国人でも、インディアンでもないレッドネックと言う人種がいるんだよ。」と教えてくれた。このドライバーは俺がそれだと思っていたらしい。チップ込みの料金$10払って降りた。$7のタクシー料金に対して$3のチップは多い気もしたが、近距離だったからしかたがない。

 7:00発のデンバー行きに乗ってデンバーでメンフィスへの飛行機に乗り換えた。この飛行機は小型機で自分でタラップを登って搭乗するものだった。

 メンフィス到着14:15。ただし、ここは時差があるのでラスベガスよりも2時間進んでいる。まずはホテル探しからだ。メンフィス空港からはシャトルが出ていないのでまたもやタクシーに乗った。今度のタクシーはでかい。内装はいかにも黒人好みと言った感じだ。とりあえず「地球の歩き方」で目をつけておいたダウンタウンのホテルDAYS INNまで行ってもらった。着くまでの間、この黒人運転手は一言も話してこなかった。着いてみるとなんか周りの様子が変だ。DAYS INNが見当たらない。タクシーの止まった所はホリデーイン。まっ、DAYS INNの近くだからいいかと思って降りた。チップ込みで$22払った。しかし、道を挟んであるはずのDAYS INNがない。取り壊されて空き地になっているではないか!!しかたがないのでホリデーインで交渉してみたが、$129で禁煙の部屋しかなかったので止めた。

 で、ミシシッピ川の近くのComfort Innまで行って交渉してみたら$75.6。即決。チェックインカウンターのオジサンがいい人で、言葉が通じない俺に親切にいろいろ説明してくれた。ユダヤ教の人見たいだった。さらに、朝食が無料プールもあるらしい。部屋も最高!!窓からはミシシッピ川が見えるし、下を見ればプールだ。

 街に出てみた。メインストリートはゴーストタウンだ。アンティークなトロリーバスだけが時々通り過ぎるだけだ。そう言えば、ホテルに来るまでの道もやたら人が少なかった。まずはドラッグストアファーストフードを探さなければ。なんとかスーパーを発見。しかし、アメリカの店って外から見ると中が暗いので何屋だか検討がつかないのが困る。営業しているのかどうかさえも分りにくい。

 そのまま歩き続けるとビールストリートにたどり着いた。アメリカの田舎町の風景そのものだ。今回の旅で俺はこんな風景に出会うことを期待してたんだ。通りにはどこからともなく音楽が流れて来る。店の前でトランペットを吹いている黒人がいたり、公園ではブルースのライブをやっている。かっこいい街だ。これぞアメリカって感じで、思わず鳥肌が立ってしまった。

 帰り道、Walgreens を発見。今回もこのドラッグストアに救われた。この店があれば恐いものは無い。生活雑貨は全て揃う。しかも、安い。ここでevian とタバコを買った。

 街の雰囲気はアットホームそのものだ。南部なだけに黒人がやたら多いが悪そうなヤツはいない。街の大きさもコンパクト。なんか懐かしささえ感じる。

 夕食はホテルの1階に隣接している小さなレストランでとった。奥の席にバックパッカーの女の子がふたりで食事をしている以外客はいなかった。ポークチョップのディナーを食べた。南部料理の味付けがうまかった。しかも、$5.07と安い。黒人のオネェチャンがひとりで店をやっている。明るくて人も良さそうだった。一日めにしてここに住んでみたいと思った。


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