アメリカひとり旅日記3

10月1日(月)  サンタモニカ(L.A)  晴れ

 

 保護なユースは寝心地がよく、起きたのが午前8時半。共同のシャワールーム兼トイレは混雑していた。みんなも遅く起きてるみたいだ。シャワーを浴びてから溜った洗濯物を持って、(コインランドリー用に)両替する為1階に降りた。中庭でタバコでも吸って行くか、と思ったらコウイチロウ君と日本人がもう一人いた。で、ユースの朝飯が有料で食えることを教えてもらった。洗濯へ行くつもりが、いつの間にか洗濯物を持ったまま朝飯を食っていた。そこへ日本人の女の人がユニバーサルスタジオに行く方法を聞きにやって来た。

 

 食を終えてランドリーへ。洗濯と乾燥に2時間ぐらいかかった。その間、1階にあるゲーム室でピンボールとかをして時間をつぶした。その後、11時半頃に外の図書館にインターネットをやりに出かけた。そこで今朝会った日本人に偶然会った。ここの図書館は、まずインターネットカードと言う図書カードみたいなものを作るのであった。それから受付で予約カードをもらう仕組みだ。俺の番は午後1時からだったので、さっきの日本人と外でタバコを吸って話していた。彼はニューヨークのユースに2ケ月も滞在してたらしい。そんな話をしていたら、彼がパソコンを使う番になった。俺は自分の番まで1時間あったので歩いてサンタモニカビーチまで行って海を見ながらぼーっとしていた。そして再び図書館へ行ってメールチェックをした。

 

 書館で1時間ぐらい過ごしてからユースに戻ってインスタントラーメンを作って食べた。そんなことをしていると午後3時を回っていた。ちょっと出かけるには遅いかなと思ったが、暇だったのでハリウッドでも行ってみることにした。ユースのロビーで行き方を調べてると、さっき図書館で会った彼がハリウッドまでの行き方を教えてくれた。教えてもらった通りにサンタモニカ・ブルバードを走る市バスに乗り、ラブレア通りで降りた。彼が言うにはここから歩いて5分ぐらいらしい。でも地図を見てみるとハリウッドまでは結構離れてる。サンセット・ブルバードを横切りハリウッド・ブルバードまで20分ぐらい歩いた。ハリウッド・ブルバードを歩いて行くとチャイニーズシアターがあった。第一印象は、こんなに小ちゃいの?って感じ。スタートレックの出演者やスターウォーズC3POR2D2ハリソン・フォードの足型や手形を地面に見つけた。マリリン・モンローの手形を探したが見つからない。そのうちに日本人のツアー客がどっと来たので、恥ずかしいから逃げた。その集団の一人だと思われたくなかった。

 

 ャイニーズシアターを後にしてハリウッド・ブルバードを歩いたが、他に面白そうな場所はない。おみやげ屋ばかりだ。トイレに行きたくなったので探した。が、どこにもない。ホテルを見つけたのでそこで済まそうとしたが、行ってみたらまだ建設中のホテルだった。近くにガソリンスタンド兼コンビニを見つけた。そこの店員は面白い。タバコを買う時にトラベラーズチェックを出したら、その店員は「ちょっと待て!このトラベラーズチェックは偽物だ。使えねぇな。・・・なんちゃって、ウソ〜。」見たいなのりだった。トイレは誰かがウンコをしていて10分ぐらい出て来なかった。

 

 うすぐ日が暮れそうだ。急いでラブレア通りまで戻った。途中のスーパーで夕食の材料にスパゲッティとかリンゴとかを買っていたらすっかり日が暮れてしまった。サンタモニカ・ブルバードまで歩き、長い間待って、やっと来たバスに乗った。すると、なんと今朝ユニバーサルスタジオに出かけた日本人の彼女が乗っていた。道に迷ってユニバーサルスタジオまで4時間もかかったと言っていた。アトラクションはテロの影響で待ち時間が全く無しだったらしい。

 

 ースに戻ると早速俺はスパゲティを茹で始めた。同じ頃、コウイチロウ君もキッチンにやって来た。彼は自炊なれしているらしく手際がよかった。夕飯を食ってコウイチロウ君と中庭で一服してると、他のテーブルに座っていた単なる観光客らしい日本人3人組の会話が聞こえてきた。「日本人が誰もいない所に行きてぇ!」と誰かが言っている。確かにここのユースは日本人が半分ぐらいはいる。それには俺もちょっとうんざりしていた。「オマエらだって単なる日本人観光客じゃねぇか?!」とその3人組に言ってみたかった。が、やめといた。

 

 サンタモニカ・ピアにコウイチロウ君と行ってみた。ピアではメキシコ人たちが釣りをしていた。みんなヘタッピだ。誰も釣れていない。釣れるのは海草ばかり。でも、みんな楽しそうだ。「別に釣れなくてもいいんだ。ここでこうしてみんなといるのが楽しいんだ。」と聞こえてきそうな感じだった。急にビールが飲みたくなって桟橋沿いのレストランでビールを飲んだ。客は俺たち以外に3人しかいなかった。でも、ギターの弾き語りをやってくれた。ウィリー・ネルソンの「On The Road Again」が印象的だった。ユースに帰ってからコウイチロウ君と旅の話をした。みんな何を求めて旅をしてるんだろう?と。


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