アメリカひとり旅日記2

5月4日(木)  ヒューストン 曇り

 寝坊した。今日でここのユースともお別れだ。10:00amまでにチェックアウトしなければならない。慌ててシャワーを浴びてなんとか間に合った。ニューオリンズにいっしょに行くダイゴ君とは夜7時にコモンルームで待ち合わせにしている。それまで時間があるので荷物だけユースに預かってもらって科学博物館に行った。

 状況は昨日と同じでスクールバスだらけ。したがって子供だらけ。しばらく様子を見て人が少なくなってからチケットブースへ。IMAX常設の展示とかのコンビネーションチケットを選ぶのが面倒臭かった。しかも、展示を先に見るようにしてしまった為、IMAXバタフライセンターの時間が気になってゆっくり見ることができなかった。ここは最後にするべきだった。IMAXシアターは「ゴールドフィーバー」と言う映画だったが、例によってまた寝てしまった

 5041.jpgその後、バタフライセンターに入ってみた。ここは温室に熱帯雨林の森が作ってあり、チョウが放し飼いになっている。それよりも、ここに展示してあるゴキブリの数がすごい。10cm以上もある大きさだ。数もハンパじゃない。しかも日本のとは形が違ってかなりグロテスク。アメリカはなんでもデカイ。

 2:00pmからはプラネタリウム。ここのは映像がすごかった。C.Gを使った「POWER OF TIME」と言うのが上映されていた。内容は、宇宙と地球の歴史を宇宙的な時間で見て行くと言うものだった。しかし、いい席を確保したのだったが、例によって学校の団体が押し寄せて来て太ったオバチャンに席を替わらされてしまった。しかもそのオバチャン、上映中にスナック菓子を食べ始めるし、眠るし。せっかく席を替わってやったのに意味無いじゃん、と思うとムカついた

 タバコでも買って帰ろうかと思い、スーパーまで歩こうとしたがガソリンスタンドを見つけたのでスーパーまでは行かずにタバコを手に入れた。4時だと言うのに辺りは厚い雲におおわれて薄暗くなってきた。ユースに戻るとが降ってきた。ダイゴ君との待ち合わせの7時までにはまだまだ時間がある。コモンルームは電気が消されていたが、外出せずいつも庭で猫をかまっている白人のオッサンと今日来たらしい黒人の若者がソファで横になっていた。しばらくするとダイゴ君がやって来た。グレイハウンドのバスディーポまで彼のホストファミリーが車で送ってくれると言う。ありがたい。ただし、出発は9時になった。

 9時までの間、チェックアウトして部屋の無い俺はコモンルームにいた。そこでダイゴ君をと2人の外国から来た人達と話をしていた。日本語で「メシ、まだ?」と言うのが、彼らには「I miss your mother(あなたのお母さんがいなくてさびしい)」と聞こえると言うのには笑ってしまった。それにしてもダイゴ君は1年以上もアメリカにいるだけあって英語で話せるのが羨ましかった。俺は、相手が言っていることが70%ぐらい分るが、自分の言いたいことが英語にならなくて焦れったかった。

 9:00pm、ダイゴ君ホストファミリーの車でバスディーポに向かった。途中、スーパー「フィエスタ」でバスの中で食べる食料を買った。夜行バスで宿泊費を浮かす作戦だ。ディーポに着いたが、11:15pmのバスまではまだ時間があった。ベンチで座っているとダイゴ君の知り合いのパキスタン人がやって来た。彼はこれからニューヨークに行くらしい。彼のホラ話につき合っていると、東洋系のヤツと目が合った。ヤツは俺の隣に座ると、「どこから来た?」とか話しかけて来た。ヤツはベトナム人だった。そして最後に「帰るのにバス代が無いから、くれ。」と言いやがった。もちろん断わった。それにしてもどこに行っても金をせびられる。恐怖感は全く無いがうんざりさせられる。もう、日常茶飯事になってしまった。

 そんなこんなで無事に11:15pmのバスに乗った。俺達のように週末のジャズフェスティバルニューオリンズへ行く客でいっぱいかと思ったら、別に混んでいなかった。果たしてニューオリンズで泊まるところは見つかるのだろうか?


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