アメリカひとり旅日記2

5月2日(火)  ヒューストン 雷雨後曇り

 またもや雷雨で目が覚める。今日はNASAスペースセンターへ行くのに嫌な天気だ。昨日、ここのユースで会った中牟田君といっしょに行く予定だったので7時に起きてシャワーを浴びた。雨が止みそうにもなかったので9時に出発を延期。しかし、いっこうに雨脚は弱まらない。強行出発

 メインストリートのバス停で15分ぐらい待っているとダウンタウン行きのバスが来た。ダウンタウンのPIEACE通りで下車しNASA行きのバスを待った。ヒューストンの市バスは$2のパスを買えば1日乗り放題なのでありがたい。中牟田君と話をしていると、#244のバスが来た。俺達が乗るのは#246247だ。バスが通り過ぎてから気がついたのだが、側面には246の文字が見えた。見逃してしまった。正面の表示は確かに244だったのだが・・・。アメリカのバスは本当に分りにくい。それから待つこと1時間。やっと次のバスが来た。

 フリーウェイを1時間ぐらい走るとスペースセンター近くの道路に到着した。が、スペースセンターまで、この先の道順が分らない。ガイドブックでは「右側の小さな橋を渡る」となっていたが、橋は行き止まり。左側にはサターンロケットが見えている。どちらに行こうか迷ったが、橋を渡ってみることにした。人が一人通れるぐらいの空間があって、通り抜けると駐車場の奥にスペースセンターが見えた。5021.jpg

 昨夜、ダイゴ君からもらった割引券があったので$11.95で入場できた。まずはトラムツアー。ガイドブックによるとかなり並ばなければならないことになっていた。が、土砂降りの雨のせいで入場客が少なく待ち時間無し。ラッキーだ。12:00pmのトラムでジョンソン・スペースセンターに向かった。トラムの前の席には香港人の学生達が座っていた。その中の日本語を話せる一人が俺達に話しかけてきたので少し話した。

 ツアーは現在稼働中のスペースシャトルの管制室を見学したり、将来打ち上げる宇宙ステーションを作っている現場の見学をしたりして終った。俺はアポロ11号の時に使っていた管制室を見たかったのだがそこには行かなかった。それよりも、ひどい雨のせいでびしょ濡れだ。センターに戻って昼食にした。その後のアトラクションはどれもいまひとつだった。スペースセンターには、はっきり言って拍子抜けしてしまった。

 スペースセンターの帰りにダウンタウンによってみた。コマースタワーの60階からヒューストンの街を見下ろす。ダウンタウンではこれぐらいしかすることがない。ここまで旅をしてきて思ったのだが、アメリカのどの街に行ってもダウンタウンには同じものしかないんじゃないかと思う。同じようなビル。同じような店。同じようなショッピングモール。ただ、人だけは違う。やっぱり旅は人との触れ合いなのだ。

 ユースに帰る途中、夕食の買い出しにスーパーに寄った。今夜はユースで自炊だ。そこへ例のチャリンコじいさんが登場した。じいさんはユースで俺達の帰りを待っていたらしい。が、帰って来ないのでひとりでチェックアウトしたらしい。買い物をしながら別れの挨拶をした。もう、このじいさんとは会うこともないかも?5022.jpg

 中牟田君ステーキを作って夕飯にしていた。俺はレンジで出来合いのメキシコ料理をチンしただけ。彼は昨日ヒューストンのダウンタウンでとんでもない目に遭ったらしい。道に迷っていると黒人に道案内をしてくれると言われたらしく、断わり切れなくなって案内してもらっていた。さんざんダウンタウンを引きづり回され、最後にどこかの病院につれていかれてトイレに閉じ込められそうになったと言う。慌てて逃げて来たらしいが・・・。

 ダイニングでインターネットをやっていると 、白人の女の子が帰ってきて隣のパソコンを使いはじめた。今日はNASAに行って来たことを話すと、彼女も今日行って来たと言っていた。「どうだった?」と尋ねられた。「グレート!」と、いつもなら答えるところだったが、今回は正直に「たいしたことなかったよ。」と答えてみたら、ブーイング。やっぱりアメリカじゃとりあえず何でも最初はほめておく方がいいのかも?

 ユースに住んでいる日本人のダイゴ君はあさってニューオリンズ夜行バスで行くと言う。俺も、ニューオリンズはどうしようかと悩んでいたが、いっしょに行くことにした。おそらく泊まる宿がないだろう。行ってみて宿がなければなかった時だ。ダメならニューオリンズは1日だけ楽しんで、またグレイハウンドの夜行でどこかへ行けばいいことだ。なんとかなるさ


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