アメリカひとり旅日記2

5月1日(月)  サンアントニオ 雷雨   ヒューストン 晴れ

 雷と雨の音で目が覚めた。朝6時。ユースのドームはまだ暗い。みんなが目を覚まさないようにシャワーを浴びる。マグライトで手元を照らしながらパッキングをして出発。雨が激しく降っている。市バスがタイミングよくやって来たので、あまり濡れずに済んだ。9:00amのグレイハウンドバスヒューストンへ出発。またしてもチャリンコじいさん登場。今度は同じバスだ。お互い気を使って別々の席に。

 3時間ほどでヒューストンに到着。ヒューストンのユースホステル方向に行くバスを待っていると中年の白人男性が声をかけてきた。またもや「タバコくれ」攻撃かと思ったら違った。このオジサンは昔、東京に6週間だけ住んだことがあるそうだ。親切にもバスの料金やらユースの近くのバス通りを教えてくれた。さらにバスが来ると、俺の言葉を無視するドライバーに「彼をサウスモアストリートで降ろしてやってくれ」とまで頼んでくれた。やっぱりアメリカは親切な人が多いと思う。5011.jpg

 バス通りからユースまではけっこう距離があった。近くまでは来たものの住宅地ばかりでユースが見つからない。迷っていると通りの角の庭から「ユースはここだよ」と声がした。ここに宿泊しているサンディエゴ出身の無表情なオヤジだった。受付は5時からだったのでコモンルームに荷物を置かせてもらった。庭でタバコを吸ってるとチャリンコじいさんが通り過ぎて行く。慌てて呼び止めた。チャリンコじいさんもここを探し当てられなかったのだ。

 日本人で1年もここに住んでいるダイゴ君と庭でいろいろ話をした彼は5月4日にここを出てアムトラックで旅をしてから日本に帰るらしい。ニューオリンズにも行くと言っていた。しかし、この時期はジャズフェスティバルをやっている。宿は大丈夫なのだろうか?俺もいまだに行こうか迷っている。

 ダイゴ君に教えてもらったスーパー「フィエスタ」に行ってみた。巨大スーパーだった。しかも安い。ミネラルウォーターとV8とリンゴを買った。リンゴが5個で$1.19とは安すぎ。ヒューストンの道は恐い。歩行者用の信号はないし、車は平気でつっこんで来る。噂通りだ。他の街では考えられないことだ。

 5時を過ぎたのでチェックイン。ここはカードが使えないのでトラベラーズチェックで払った。庭でタバコを吸いながらダイゴ君と話をしていると、日本人の中牟田君という男の子が話に加わった。彼も今日チェックインしたらしく、この先は中米を旅するらしい。小さい体で根性があるヤツだ。彼とは明日いっしょにNASAスペースセンターに行く約束をした。今日はチャリンコじいさんも含めると日本人が3〜4人はこのユースにいる。


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