アメリカひとり旅日記2

4月24日(月)  エルパソ 晴れ

 9時に起きた。今日はいよいよエルパソを離れる。その前に昨夜のイヴェーテと約束があるのでメキシコ側の国境の橋のたもとに行かねばならない。とりあえず10時にアントニオにユースのチェックアウトをしてもらった。そして別れの挨拶をかわした。

 夕方までバッグを預かってもらうことにして外でタバコを吸っていると静岡の彼が来た。今日は一人でダウンタウンを歩くらしい。俺も時間になったのでイヴェーテが待っているはずの国境まで期待と不安の中向かった。メキシコ側の橋のたもとに着いた。まだ彼女は来ていない。

 40分待った。が、彼女は現れなかった。こうなる予感はしていたが後味が悪い。ファレスの街には用も無かったのでユースに戻ることにした。途中、エルパソ初日の夜にビリヤードをした店に隣で中華のバッフェを食った。4241.jpg

 ユースに戻るとアントニオは仕事をしていた。チェックインしているのは3人組の日本人。ここのユースは日本人がやたら来る。今朝も日本人の女の子2人組がチェックインしていた。俺は何もすることがないまましばらくロビーのソファに座っていた。グレースも今日旅立つらしく荷物を持ってロビーにいたので別れの挨拶をした。そして3時前にアントニオと彼女はアムトラックの駅に向かって行った。

 俺は本当に何もすることがなかったので意味もなく街をぶらついていつしか美術館前の広場にいた。そしてベンチに座っていろんなことを考えた。エルパソが本当に楽しかったこと、いろんな人と話ができたこと、特にアントニオには本当に世話になった。日本人のバックパッカー達のタフさ、いろんな旅のスタイルがある。俺のはまだまだ甘い

 再びユースにに戻って預けていたバッグを受け取った。まだグレイハウンドバスの出発まで時間があったのでロビーでコーヒーを飲んでいた。ミリアムが通りかかったので別れの挨拶と握手をかわした。アレックスもやってきてしばらく話をした。アントニオは仕事が終ってどこかへ行ったらしかったのでメッセージを残した。「ありがとう。本当に楽しかった。」と。本当に楽しい6日間だった。ここで旅を中止して日本に帰ってしまっても満足なぐらい楽しかった。

 7:35pmフォートワースに向けてグレイハウンドバスが出発。バスが俺がさっきまでいたユースの前を通った。入口のベンチでは新たな旅人達が楽しそうに話している。


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