アメリカひとり旅日記2

4月23日(月)イースター   エルパソ 晴れ

 朝、淳太君小林君がユースをチェックアウトするので見送った。またそれぞれの旅が始まる

 今日はブリス砦に行こうと思ったがイースターで閉まっているので中止。マゴフィンホームに行ってみた。ダウンタウンはイースターの日曜日で静まりかえっている。20分位歩き続けてやっとマゴフィンホームを発見。しかし、やっぱり閉まっていた。今日はすることが無い。しかたがないのでSTANTON通りEL PASO通りを目的も無く歩き続けた。途中、フリーマーケットを発見した以外はこれと言って面白いものは無かった。4231.jpg

 部屋に帰って来てしばらく寝た。夕飯のカップヌードルを買ってコンビニから帰って来ると、ユースの入口でアントニオにドイツ人のアレックスを紹介された。地下のキッチンでお湯を沸かしカップヌードルを食っているとアレックスもインスタントラーメンを作りに降りてきた。二人でメシを食いながら少し話した。彼はイミグレーションカードを落としてしまい身動きがとれなくなってしまっているらしい。

 アントニオとの約束の時間が来たので外で待っていた。今夜は昨日の約束通り国境を越えてファレスのクラブへメキシカンガールのマルタに会いに行くのだ。結局、行ってみたものの彼女を見つけることはできなかった。時間を約束していたわけではないから彼女が現れなかったのかどうかは分らない。ちょっとがっかりしている俺にアントニオが言った。「オマエは約束通りに来たんだから問題は無いんだ。もし逆に彼女が来ていて、オマエが来ていなかったら彼女はがっかりしただろう?だからいいんだよ。」と。そしてアントニオは自分の不甲斐なさを俺にわびた。このオッサンは本当にいいヤツだ。友だちになるのに言葉の違いも年令も人種も何の関係も無いと思った。

 とりあえず気を取り直してビールを1本飲むとその店を出た。そしてアントニオ行き着けのダンシングガールの店QUEENへ。ちょっといかがわしい店だ。女の子2人が俺達のテーブルに来た。で、アントニオがかわいい方の娘を俺に紹介してくれた。イヴェーテという名前だ。しばらく4人で飲んでいてたが、アントニオは明日は朝6時半から仕事なので帰らねばならない。スペイン語しか話せないイヴェーテは明日も俺に会いたいと言っていたらしかった。しかし、俺は明日の夕方にエルパソを旅立つことになっている。そこでアントニオが気をきかせて、明日の昼12時に国境の橋のたもとで俺とイヴェーテが会うようにセッティングしてくれた。本当に来てくれるのだろうか?

 帰り道小便をしている時にまた新しいスラングを教えてもらった。「Drain the lizard(トカゲを排出する)」=小便をする

 ユースに戻ってからもアントニオは俺が明日イヴェーテと会ってスペイン語でコミュニケーションをとれるようにいくつかの言葉をメモ書きしてくれた。どうなることやら?それにしても俺はエルパソが気に入ってしまった、女の子抜きにしても。治安はいいし、物価は安いし、そしてなによりも人があたたかい。言葉が通じない不便があるけど。


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