アメリカひとり旅日記2

4月21日(金)  エルパソ カールスバッド ホワイトサンズ 晴れ

 レンタカーを借りる為に6:10am発の空港行き#33のバスに乗った。昨夜は2時間しか寝ていない。今日は淳太君山中君の3人で行動だ。50分ぐらいで空港に到着。まずはレンタカー会社選びからだ。淳太君がドライバーなので彼に交渉を任せた。初めに「ダラー」のカウンターに行ってみた。が、料金も高く、こちらの英語も理解してもらえなかった。それでも淳太君は英会話の本を片手にがんばった。彼の自分が言いたいことを何とか伝えようとする気持ちにはいつも感動させられる。

 とりあえずほかの会社もあたってみることにした。しかし、適当な会社が思いつかず3人で悩んだ。しかもこの3人の英語力では心もとない。そう言えば昨夜アントニオが言っていた会社があった。でもって、「エンタープライズ」のカウンターへ。ここの係員は親切だ。しかも「ダラー」よりも安かったので即決。車はテキサスナンバーポンティアック4211.jpg

 レンタカーに乗ってユースまで荷物をピックアップする為に戻った。いつも朝カウンターにいるオッサンが俺に、今朝ユースに到着したばかりの日本人を紹介した。小林君と言う。すかさず俺は、今からカールスバッドに行くからレンタカーをシェアしないか尋ねたらO.Kだった。これで一人あたりの料金がさらに安くなる。紹介してくれたオッサンにお礼を言うと、今からならカールスバッドホワイトサンズも何とか回れると教えてくれた。でもって、急いで出発。が、しばらく走ると淳太君が免許を忘れたことに気づきユースに引き返した。気を取り直して再出発。淳太君がドライバーで山中君がナビ。いいコンビだ。俺達の車はフリーウェイをひたすら走りつづける。いつまでも荒れた大地が続く。しばらくすると牧場地帯農地が現れる。グアダルーペ国立公園の辺りに来るとグランドキャニオンにも似た岩山が続く。そしてホワイツシティに到着。ここのガソリンスタンドで軽く朝食にした。

 小林君は60日間のアメリパスヒッチハイクオースティンとかも回って来たらしい。しかし昨日今日に会ったばかりの旅人4人が1台の車で旅をしているのも凄いことだ。俺以外の3人は次の行き先を現地で決めているのもすごい。みんなチャレンジャーだ。そんなこんなでカールスバッド国立公園に到着。ナチュラルエントランスツアーのチケットを買って、早速洞穴の入口へ。巨大な穴の入口が俺達を飲みこんで行く。ここは北半球最大の洞穴で世界遺産にも指定されている。それにしても照明が少なく歩きにくい。もっとライトアップしたらきれいなんだろうな、とか思ったがコウモリに悪影響があるからしょうがないのかも?本当にでかい洞穴だ。とんでもなく歩かなければならない。鍾乳洞というよりは、やっぱり洞穴と言った感じだ。これだけ歩いてもまだ洞穴の一部なのだ。4212.jpg

 カールスバッドの後ホワイトサンズに向かった。途中、デニーズによって昼飯。ホワイトサンズまではとてつもなく長い道のりだ。途中のグランドキャニオンに似た風景の所で車を停めた。そこで警官に捕まっているスキンヘッドの男を目撃。両腕にはタトゥーが入っている。後ろ手に手錠をさせられ、パトカーの中に連れ込まれると男は暴れだした。パトカーから出されると今度は鎖の足カセをはめられた。男の額からはがでていた。クスリ関係で捕まったらしい。テレビのアメリカ警察モノのドキュメンタリーでよくある光景が目の前で繰り広げられている。

 ホワイトサンズのサンセットが見たくて俺達は車で急いだ。途中、地図にない道をショートカット。なんとかサンセットの時間に間に合った。だが、国立公園のビジターセンターは5:30pmに閉まっていた。そのまま車で公園に突き進むと凄い光景が待っていた。一面真っ白の世界だ。本当に白い砂丘だ。どこまでも続く雪景色のようだ。砂はサラサラで気持ちいい。ただ、曇っていて夕日が見れなかったのが残念だ。しばらく4人とも砂丘の上で呆然としていた。

 カールスバッドとホワイトサンズの両方に1日で行けたことは凄いことだし、俺は満足だ。もちろんみんなのおかげだ。この旅を始める前はカールスバッドまでどうやって行けばいいのか悩んでいた。でも、こうして来ることができた。やっぱり悩んでいるよりもやってしまえば何とかなるのかも知れない。4213.jpg

 そしてエルパソに戻って来た。そして帰りがけにダウンタウンの北側にあるフランクリン山の中腹のシーニックドライブにも行ってみた。ここから見る夜景はウワサ通りに最高だった。あたり一面の光の海。手前がエルパソ、遠くにはメキシコのファレス。果てしなく続く灯。感動モノだ。エルパソのきらびやかな夜景に比べるとファレスの灯はまばらだ。グリーンの灯が印象的だった。

 夜景の後は車を空港まで返しに行った。途中、ピザで夕食。ガソリンの入れ方も覚えた。ユースに帰って来たのは12:00pmを過ぎていた。アントニオが待っていて、明日はスイス人とイギリス人を連れてメキシコファレスに行くからと言うことで俺も誘われた。夜もファレスに繰り出すらしい。


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