アメリカひとり旅日記2

4月20日(木)  エルパソ 晴れ

 朝起きたら、頭が痛いし気持ちが悪い。とりあえず共同のシャワーを浴びた。トイレのゴミ箱にはなぜかウンコの付いたトイレットペーパーが捨ててある。誰だよ、ちゃんと流せよなぁ。外出しようとしたら二日酔いで動けない。とりあえずメシと言うことで隣のバーガーショップへ。サンドイッチを注文した。が、半分食ったらまた気持ち悪くなった。テイクアウトするふりをして外のゴミ箱に捨てた。

 美術館にでも入ろうと思って前まで行ってまた吐き気がした。しばらくベンチで休んでいたが治まらなかったので部屋に戻って1:00pmまで寝た。なんとなく調子が良くなったので再び美術館へ。宗教画が多い。とても500年前に描かれたとは思えないほどいい保存状態だ。

 美術館を後にしてメキシコ国境まで続くSTANTON通りを歩く。ここは不思議な店が並んでいる。多くが国境を越えてやって来るメキシコ人相手のディスカウントショップだ。そこではありとあらゆるものを売っている。とにかく激安だ。なぜかどの店頭でもトイレットペーパーが山積みになっている。洋服しか扱っていない店先でさえも。この通りはアメ横よりも雑多な感じ。このあたりを歩いてると日本にいる錯覚におちいる。歩いているのはスパニッシュ系メキシコ系。彼らは背も高くなく、着ているものも日本人の感覚に近いからなおさらだ。途中で腹が減ったので中華料理のバッフェに入ってみた。二日酔いの胃にやさしい食い物が並んでいる。$4ちょっとで食い放題はうれしい。4201.jpg

 ユースに戻って地下のコインランドリーで洗濯をした。今まではモーテルの部屋の洗面台で手洗いをしていたからうれしい。ユースの外のベンチでアントニオと話をしたり部屋に戻ったりして洗濯中の時間を潰した。そうしている間にアントニオから今日から宿泊している日本人の淳太君を紹介された。彼もロサンジェルスからラスベガスとグレイハウンドバスでまわってエルパソまで来たらしい。しばらく3人で話をしていた。が、俺の英語力ではアントニオが言っていることは1/3ぐらいしか理解できない。洗濯は終っていなかったがマクドナルドが8時で閉まってしまうので、慌てて買い出しに。

 部屋でハンバーガーを食い終るとアントニオから電話があった。淳太君が呼んでるから降りて来い、と言うことだった。行ってみると淳太君ともう一人日本人がいた。彼は山中君とと言う名前で自転車で3ケ月かけてアメリカを横断するすごいヤツだ。カールスバッドホワイトサンズに行きたいから3人でレンタカーをシェアしないか、と言うことだった。ってことで、ユースの外のベンチで3人で明日の計画を練っていると車で2人の日本人が乗り付けて来た。俺達にフロントの人間はどこに行ったのか尋ねて来たので、すぐに戻るだろうから待つように教えてあげた。しばらくしてもアントニオは戻って来なかったので2人の日本人は車でどこかへ行ってしまった。しばらくしてから、そいつらからクレームの電話が入ったらしくフロントでは対応に困っていた。10分ぐらいそいつらも待ってりゃいいものを。

 一方、俺達のドライブ計画は煮詰まっていた。アントニオに相談したらカールスバッドとホワイトサンズの両方は1日じゃ無理みたいだ。で、ホワイトサンズは諦めることにした。そのことをアントニオに伝えると彼は勤務時間が終っているのに俺達の為にレンタカー会社に電話をかけまくってくれた。1時間かけまくってくれたが、この時間はどこもやっていない。それでもアントニオは電話をかけようとしているので、彼にお礼を言い、明日、自分達で空港まで車を借りに行くことにした。その後もアントニオは親切にも車を借りる時のアドバイスとかをしてくれた。ほんとうに親切なオッサンだ。

 とりあえず明日の計画が決まったので近くのガソリンスタンドでコロナビールを買って来て日本人3人で俺の部屋で飲んだ。明日は、早朝出発だ。


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