アメリカひとり旅日記2

4月16日(日)  アルバカーキ 晴れ  サンタフェ 晴れ

 アルバカーキのバスディーポに向かった。今日はサンタフェに移動だ。当初の予定では空港まで戻ってシャトルバンに乗ってサンタフェのダウンタウンに行くつもりだった。ただし、この方法だとダウンタウンまで歩かずに済むが金がかかる。よって、ホテルの近くにあるディーポから直接サンタフェに行くことにした。ただし、サンタフェで到着するディーポはダウンタウンから5km以上も離れている。しかし、昨日、ノブヒルからホテルまで歩いていて自信があったし、金も節約できるのでこっちの方が都合がいい。TMN&O(グレイハウンド)バスに決定!11:15amのバスまで時間があったので、ディーポ内にあるショップでB.L.T(ベーコン、レタス、トマト)サンドを食った。作ってくれた東洋系のオバチャンは親切だったが、レジの白人ネェチャンは愛想が悪い。

 ほぼ時間通りにバスがやって来た。ドライバーに「バッグを預けたい」と言ったら、「そのままバスの中へ持って行け」と言われたので、そうした。が、天井の棚に載せるのにはバッグは大きすぎた。さいわい始発で人があまり乗っていなかったので隣の席にバッグを置いた。俺の前の席には、車椅子で家族が連れて来た白人のじぃさんが一人で座っている。付き添いは誰もいない。バス会社の人が乗り降りの面倒を見てくれるのだ。アメリカは日本と違って、老人やハンディキャップを持った人達に対して異常に神経を使う。バスは潅木が点在する砂漠を走りつづける。遠くには赤茶色の岩山。4161.jpg

 12:50pmにサンタフェのディーポ到着。ここからダウンタウンまで5km以上歩かなければならない。やっぱりここから歩くヤツは俺しかいない。まあいい、散歩がわりだ。しかし、最初から道に迷った。どこを歩いているのか分らなくなった。俺の影が前にあるってことは北に向かって歩いている。「大丈夫」と自分に言い聞かせて前に進んだ。途中、デイパックを背負ったオニイチャンに道を尋ねたら、方向は合っていた。「あと6kmぐらいだよ」と教えてくれた。しばらく歩くと交差点に出た。線路もある。信号を渡って来た白人のじいさんに道を尋ねたら地図を見せてくれた。俺がホテルを探していると思ったらしく、ダウンタウンのホテルをいろいろ親切に教えてくれた。が、何を言っているのか聞き取れなかった。俺は、ただダウンタウンの方向が知りたかっただけ。でもって、信号を渡るとまた不安になった。

 後ろからきた白人のニィチャンに道を尋ねてみた。「バスで行くの?」「いや、歩きで」「じゃあ、俺もダウンタウンに行くところだからついてきなよ」ってな感じで2人で歩き出した。彼の名はTrevorと言い、サンタフェに住んでるらしい。4162.jpg「日本では何やってるの?」とか、「俺は日本に行って英語を教えたいんだ。誰かその関係の知り合いいないかかな?」とか俺に質問してきた。俺は「サンタフェで安く泊まれる所を探していて、この辺にトラベルロッジがあると聞いたんだけど」と彼に言った。すると彼は近くのマックに入って行き、そこにいる客にまで場所を聞いてくれたりした。なんて親切なヤツなんだ。トラベルロッジに到着。「自分で予約できるかい?」「たぶん大丈夫」と言うと、心配そうにフロントまでついてきてくれた。俺は自力で部屋を確保したかったので、自分で手続きをした。その間Trevorはずっと見ていてくれた。用紙に書き込む内容が分らなかったので、彼に質問してみたら分りやすく教えてくれた。無事に部屋が確保できた

 Trevorはなんていいヤツなんだろう。日本でだったら絶対にこんなことはあり得ない。当初の予定を変更してバスディーポから歩くことにしたから、こんな親切なヤツに出会えたんだ。やっぱり旅はこうでなくっちゃ。Trevorに俺の名刺をあげた。ヤツはメールすると言っていた。もし、日本に来ることがあったら恩返ししてやろうと思う。ちなみにトラベルロッジはアルバカーキ−で手に入れたガイドブックに付いていたクーポン券を使って$62.10。観光地であるサンタフェのダウンタウン周辺では滅茶苦茶安い。でも、部屋は禁煙のみ。

 少し休んだあとダウンタウンに散策に行った。おみやげ屋ばっかりで少しがっかりした。なぜか白人とネイティブアメリカンがほとんどで黒人が見当たらない。白人の観光地なのだ。ハーレーを乗り回しているニイチャンたちがやたらいたり50〜60年代のヴィンテージカーを乗り回しているヤツらが目についた。 

 夕飯はカップヌードルMade in U.S.A。味が違う。やっぱり日本の方が上手い。


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