アメリカひとり旅日記2

4月15日(土)  アルバカーキ 晴れ

 8:00am起床。窓の外からアルバカーキの街を見た。明るい街を見るのはここでは初めてだ。アムトラックとグレイハウンドのディーポ、そして遠くには岩山と地平線。高い建物はない。乾いた感じの風景だ。

 とりあえず、メシの食える所を探さねば。このホテルを隔てたFIRST PLAZAの地下にビジターセンターがあると言うので行ってみた。が、土曜日だったので閉まっていた。1階に出てSUBWAYで朝食のサンドイッチをオーダーした。ここはいちいちパンの種類や具を指定するのが面倒だ。適当に頼んだ。わけも分らぬままに。外のテーブルで食べた。椅子にはワイヤー錠がかかっている。こんな重い椅子をだれが盗むもんか?食べながら今日の行動予定を考えた。サントロリーに乗ってオールドタウンノブヒルに行くことにした。旧ルート66と4thストリートの角からトロリーが出ているらしい。日本でインターネットからプリントアウトしてきた地図と時刻表が役に立つ。4151.jpg

 10:25amのトロリーに乗ってオールドタウンへ。75セントと安い。始発のトロリーなので誰も乗っていない。15分ほど走るとオールドタウンに着いた。想像していたよりも小さな街だった。建物はADOBEスタイルで肌色の建物がほとんど。窓枠をターコイズブルーに塗ってある建物も多く見かけた。しかし、どこに行ってもインディアンジュエリーの店とおみやげ屋しかない。結局ここは観光客がおみやげを買う場所でしかないように思えた。唯一、サン・フェリペ・デ・ネリ教会と言う1793年に建てられた教会だけは例外だった。中を覗くとミサが行われていて信者の誰かの誕生日を祝っているところだった。

 オールドタウンにがっかりしつつノブヒル行きのトロリーに乗った。いっしょに乗った白人のオジサンにトロリーのタダ券をもらった。初めは何を言っているのか分らなかった。ノブヒル旧ルート66の名残りを残した地区だと言うので期待していたが、それらしい建物は見当たらなかった。トロリーの終点でいっしょに乗って来た白人の年配の夫婦といっしょに降りた。4152.jpg

 俺はダウンタウンまで歩いて戻ることにした。途中トロリーに抜かされた。先ほどの夫婦が乗っているのが見えた。彼らもノブヒルにがっかりして再びトロリーに乗ったに違いない。そんなことを考えながら俺は旧ルート66を歩き続けた。途中、ニューメキシコ大学があって野外コンサートのバンドがリハーサルをしていた。昼飯にマックによった。カウンターの黒人ネェチャンが注文する前に俺に何か言っている。「両替できないよ」と言っているようだ。俺は、強引にオーダーした。札がまったく無いらしい。そのネェチャンは何か怒っている。強制的にハンバーガーはテイクアウトにさせられた。少し嫌な気分になった。英語が理解できないのは、やっぱり辛い。

 1時間弱歩くとダウンタウンに戻って来た。もうこの街ではすることもないのでホテルの部屋に戻った。が、今日は土曜日なので店が5時に閉まってしまうと思い、SUBWAYでサンドイッチをテイクアウトして夕飯にすることにした。そしてタバコ屋でタバコを1カートンZIPPOオイルを買った。その後、グレイハウンドのバスディーポに明日のサンタフェ行きの時間を確認に行った。ディーポの掲示板の時刻表はいい加減だったので直接カウンターで尋ねてみた。インターネットでプリントアウトしてきた時刻表で確認してみると、その便はあると言っていた。しかし、掲示板には掲載されていない。またしてもアバウトなアメリカだ。それにしてもアルバカーキの街はいまいちだった。


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