アメリカひとり旅日記2

4月14日(金)  ラスベガス 晴れ  アルバカーキ 晴れ?

 昨夜はほとんど眠れなかった。30分ウトウトしてはまた目を覚ますの繰り返しだった。眠れないから早起きした。7:00am起床。今日はアルバカーキへ移動だ。ここから本当の旅が始まる。

 ボロホテルをチェックアウト。ここの感じでは、また何かトラブるよう気がした。が、フロントのオヤジの「エクセレント!」の一言であっけなく終了。「空港までのシャトルバスはこの辺まで来るの?」とそのオヤジに尋ねたら、「CATバスの#108で行きなよ」と教えてくれた。しかも、「$1.25だから両替してやるよ」とまで言ってくれるではないか。バス停までの道も教えてくれたが、俺はよく理解ができなかった。それを見かねてロビー(そんな立派なものじゃない)に用も無いのに1日中座っている近所のオヤジが外まで出て来て道を教えてくれた。

 教えてもらったバス停のベンチに座ろうとしたら、黒人の高校生ぐらいのガキが先に座っていた。俺は気まずくならないように「ワン・オー・エイト(108)」と独り言を言いながら座った。遠くでは黒人のイカれたニイチャンが誰かに金をせびっている。しかも、こっちに近づいて来るではないか。ところが俺には何も話しかけずに隣に座っているガキに何やら話し掛けている。が、ガキの方がおびえて俺の方ににじり寄って来た。4141.jpg

 そんなこんなで30分待ってやっとバスが来た。料金を払おうとすると、黒人のおかあちゃんドライバーに「払わなくていいよ」と言われた。そのまま乗っていると空港ではなくバスターミナルに着いてしまった。ここは昨日ヒマだったから来てみた場所だった。だったら最初からこの場所を教えてくれればいいじゃん。バスから強制的に降ろされて待つこと10分。ここでもタバコを吸っているとせびられた。再び同じバスに乗って空港へ。$1.25は安い。ストリップ通りを通っているバスは$2。空港の方が遠いのに。観光客からは高い料金をとっている、ってことか?バスは空港の駐車場に着いた。この場所からバスに乗れるとは、一般の観光客は気づかないだろう。前回は歩いて空港から脱出できなかったが、今回、脱出ルートを発見できたと言うわけだ。

 空港には早く着きすぎて暇を持て余した。ブラブラしているとサンフランシスコあたりから来たのか日本人の新婚旅行の団体御一行様の到着。カッコワリー!そんなことよりも今日泊まるホテルへ到着が遅れると電話をしなければ。アメリカで英語で電話をしたことがないのでビビってしまった。いつもは直接ホテルに行って交渉してるもんな。1回目に電話した時は上手く言葉が出ずにすぐ切られてしまった。が、ここであきらめてどうする、と思い再び電話をした。出た相手が何を言っているのかはよく分らなかったが、「遅れるから部屋を空けておいてくれ」と言ったら通じたみたいだった。やれば何とかなるもんだ。

 デンバー行きの飛行機は20分遅れて出発した。窓の下には行きをかぶったロッキー山脈。デンバーでアルバカーキ行きの飛行機に乗り換えた。こっちの景色は岩山と砂色。ニューメキシコにやって来たって感じだ。

 4142.jpgアルバカーキ空港からはシャトルバンで「Laposa De Hotel」へ。このホテルはすごくいい。昔からのニューメキシコスタイルのホテルだ。ラスベガスのホテルとは雲泥の差だ。これで$69ならインターネットで予約した甲斐がある。フロントでもらったをドアに差し込んで回してみた。が、開かない。ちょうど前の部屋のドアが開いて白人女性が2人出て来た。助けを求めたら自分達の部屋からフロントに電話をしてくれた。親切な人達だ。

 まわりにメシを食う場所はなかった。ホテルにあるのは高級そうなレストラン。夜はTシャツにジーンズでは入れそうにない。食事をしている客もみんなお洒落している。と言うわけで、売店でスナック菓子と野菜ジュースだけで夕飯をすませた。


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