アメリカひとり旅日記3

9月27日(木)  フェニックス  晴れ

 

 朝も一番遅く起きてやろうと思ったが、昨日あった2人組の日本人はまだ寝ていた。ここのユースは部屋が屋根裏なので、トイレとシャワールームの天井がやたら低くて頭をぶつけそうになる。身支度を整えると日本人2人も起きていた。俺が出かけようとする頃には2人ともいなくなっていた。今日はどこへ行こうかと地図を見ているとスーが部屋に入って来て「掃除を手伝って欲しいんだけど。」と言った。ここのユースでは自分たちで何か掃除をしなければならない。俺は床を手動の掃除機できれいにした。そして、朝食代わりにリンゴをかじってから出かけた。

 

 りあえず、出がけにスーが今日は無料だと言っていた「フェニックス美術館」に歩いて行ってみた。冷房も効いていたので暇つぶしにはいい感じだった。今日のフェニックスも40度以上ある。美術館の中では、授業できている学生達がガイドの説明を受けていて、じっくりひとつの絵を見てられなかった。それがうざったかった。

 

 う言えば、美術館へ行く途中、変なことがあった。パトカーのサイレンが遠くから近づいて来たりどこかで止ったりしてた。俺が渡ろうとした交差点でそのパトカーは反対車線に突っ込むようにして停車した。車の流れを意味もなく止めている。中から警察官が出て来ていきなり交通整理を始めた。交通事故とか検問とかかと思ったがなんでもない。なのに交通整理。青信号の横断歩道を俺が渡ろうとしたら、その警官は俺に向かって「歩道に戻れ!まぬけ野郎め!」と怒鳴りやがった。と思ったら、いきなりパトカーに乗って去って行った。なんだかうさん臭い警官だ。パトカーも変だった。普通のパトカーじゃない。単なる乗用車の内側に赤灯がやたらついていた。頭のおかしな警官マニアが警官のふりをしている感じだった。たぶん、あれは偽警官だ。

 

 バスのセントラル・ステーションまで15分ぐらい歩いた。そこでワンデイ・パスを買った。$3.6。トラベラーズチェックを使ったら、パスポートごと別室に持って行かれて調べられた。なんか嫌な感じだ。その後、セントラル・ステーションの近くのマクドナルドで昼飯にした。そして、無料の市バスDASHに乗って「アリゾナ・キャピタル・ミュージアム」に行ってみた。ここは銅板を張り付けたドームが有名らしい。中には州会議事堂の歴史の展示があったが、特別に興味を引くものはなかった。

 

 の後もDASHに乗って「ホール・オブ・フェーム・ミュージアム」に行ってみたが、なぜか入るのが面倒臭くなってやめた。再びDASHに乗ってビジターセンターの前で降りた。そこで偶然にユースで同部屋の日本人に会った。ビジターセンターでメールをチェックしたが、いつまでもパソコンをいじっているとヤバそうな雰囲気だったので返事は書けなかった。

 

 バスのイエローラインに乗って30分ぐらい走りテンピと言う街に行ってみた。アリゾナ州立大学がある小さな街だ。バスを降りてみたが、暑くて何もする気が起きない。お洒落な学生街を歩いて大学まで行った。キャンパスの中をいつものように偽学生になって歩いたけど、エルパソとツーソンで大学には飽きてしまっていた。早々に切り上げて帰りのバス停を探したが近くに見つけることができなかった。けっきょく、来た時にバスを降りた所まで歩いてしまった。

 

 ウンタウンのセントラル・ステーションに戻って来たけど、ワンデイ・パスの元がとれていないのでユースまでバスに乗った。さっき会った日本人2人組は先にユースに戻っていた。俺の旅も実質残りあと6日しかない。明日は予定外だがラスベガスに行くことにした。このまま最終目的地のロスアンジェルスまで行くのもなんだし。フェニックスにいても何もすることがない。


前の日へ

   

次の日へ

日記の目次へ

他の旅も見てみる

HOME