アメリカひとり旅日記3

9月24日(月)  ツーソン  晴れ

 

 夜はロベルトと遅くまで話し込んでいたので、起きたのは9時過ぎだった。部屋のみんなはどこかへもう出かけたらしく誰もいなかった。シャワーを浴びようとしたらちょうどロベルトが出て来るところだった。俺は身支度を整えると今日もアリゾナ大学へと向かった。ツーソンは今日もメチャ暑い。でも昨日よりは風があるせいか少しだけ歩きやすい。今日もJACK IN THE BOXで昼飯にした。ここはオーダーしてから作るシステムだが、いくら待っても俺のオーダーした食い物は出て来ない。しびれを切らして「俺、さっきから待ってんだけど!」と文句を言ったらやっと作り始めた。

 

 飯を食った後は昨日行けなかった美術館に行った。宗教画とか抽象画とかだらけだった。が、「ADVENTURE IN DESERT」と言う題の箱庭みたいなオブジェが面白かった。その後は美術館の近くの写真展をみた。暇つぶしにはいいかも?って感じだった。今日はもうこれでやることもなくなったので、またキャンパスをぶらついた。中心まで行くと芝生が広がっていて多くの学生達が行き交っていた。なんか学生時代を思い出して少し懐かしい気がした。暑さで体力が消耗して何度も休みながら歩き続けた。ユースへの帰り道、タバコを買ったが高い。$4もしやがる。これじゃ人のタバコをもらいたくなるのも分る気がする。

 

 ベルトとピンポンをする約束が5時にあったので待っていた。彼は仕事から帰って来たが、「あと30分待ってくれ。」と言うのでそうしたが現れなかった。俺は疲れたので7時までベッドで寝てしまった。そして昨日の夕食の残りのスパゲッティを作って夕食にした。食べ終るといつものようにポーチのベンチに腰掛けてタバコを吸っていた。するとロベルトとエリサが帰って来た。2人で散歩に出かけたらしいが、調子が出てむちゃくちゃ歩き回って来たらしい。

 

 のうちに酔っぱらったライアンが帰って来た。「ビールが飲みたいか?」とライアンが言うので買いに行くのだと思ってついて行った。ところが、ついた先はホテル・コングレスクラブだった。「飲みに行くか?」ってことだったのか?彼の英語は早口で聞き取りにくい。「アメリカン・ガール見せてやる!」と言うライアンの言葉とともに何がなんだか分らないままクラブに入った。ライアンはビールをバーでおごってくれた。が、ライアンは異常にハイな状態だった。まわりの女の子みんなに声をかけまくったかと思うとどこかへ行ってしまった。俺はカウンターの右隣に座っていたクリスティーンと言う女の子と話をした。彼女のボーイフレンドのケビンもいた。クリスティーンのおばあさんは日本人らしかった。でも、彼女は日本人の血が混じってるようには見えなかった。クリスティーンは学生で指圧も学んでると言うことだった。日本語を教えて欲しいと言うので紙に書いていろいろ教えてあげた。なぜか彼女は「遅れてすみません。」と言う言葉を知りたがっていた。ライアンが戻って来て「フロアーでオマエも踊れ!」と強制的に俺をフロアーに連れ出した。ライアンは完全に酔っぱらっちまっていた。金がないと言うので$20札を貸してあげたらバーボンのロックを3杯も抱えて戻って来た。俺も飲まされて体調がヤバくなってきた。帰ろうと思ってライアンを探したがどこにもいなかった。深夜になるに連れてクラブの中は歩けないぐらいに混んできた。しかたがないので一人でクラブを出た。ユースの前まで来るとライアンを発見。もう彼はまともに歩くこともできない。俺はなんだか訳が分らない状態で自分のベッドで寝た。またひとつ旅の想い出ができた。旅は本当に面白い。いろんな人に出会っていろんなことが起きる。


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