アメリカひとり旅日記3

9月12日(水)  ラパス  曇  スコール

 

 んだかんだで疲れが溜っていたのか、8時に起きるつもりが10時半まで寝てしまった。メキシコのこのヌルい気候が目覚めを遅くする。まず、フロントに行って2晩延泊することにすることにした。この宿なら思ったよりも安心して泊っていられそうだし、なによりも安い。でもって、問題をかたずけなきゃならない。トラベラーズチェックをペソに両替をここでしとかなきゃ、この先どうなるか分らない。

 

 地球の歩き方」に載っていた大手銀行に行ってみた。ここでは$200しか替えてもらえなかった。で次にバンコ・セルフィンに行ってみた。ここでは$100だけしか替えてくれなかった。俺はメキシコには10日以上滞在するつもりだ。フェリーチワワ鉄道ファレスまでのバス料金も現金で払わなきゃならない。しかもそれらの料金がいくらなのかも分らない。またティファナでの時のようなことにならないとも限らないので、余裕を見て$500は両替しておきたかった。でも、腹が減った。次の銀行に行く前に昼飯だ。でもって、これまた「地球の歩き方」に載っていた香山飯店に入った。35ペソ(¥420)でランチセットが食えた。メキシカンなチャーハンにメキシカンな野菜炒め、メキシカンな春巻にメキシカンな唐揚のセットだった。ちなみにこのチャイニーズレストランのトイレに便座はなかった。ウンコ不可

 

 にかく両替しなきゃ。焦ってバンコメールに入った。残ったトラベラーズチェックを窓口に出したら、全額両替してもらえる見たいだった。窓口のセニョリータは俺のトラベラーズチェックを確認して何かを書き込んでいる。と、もう一人窓口にいたセニョールが何か言い出した。なんか様子が変になってきた。アメリカンエキスプレスのトラベラーズチェックがどうのこうのと、セリョリータにスペイン語で言っている。俺のはマスターのトラベラーズチェック。使えないってことらしい。でも、トラベラーズチェックには俺のカウンターサインをしてしまっている。しかも、裏にこの銀行のハンコまで押してしまってる。このまま返されても困る。どこの銀行へ持って行っても替えてくれないだろう。しかも、俺はスペイン語で説明のしようもない。と、思っていたら、窓口の中にいたセリョリータが出て来て俺を手招きしてる。そのまま銀行の外について行くと民間の両替所だった。が、閉店していた。けっきょく、窓口のセリョリータは俺を他の銀行まで連れて行ってくれて、そこの銀行員に交渉してくれた。おかげで無事に両替できた。

 

 替をしているだけで夕方になってしまった。とりあえず、街をぶらついた。メキシコに歩行者用の信号なんてないのか?車はウインカーも出さない。メキシコでの道路横断は自分のリスクなのだ。「バハ・ネット」と言うインターネットカフェを見つけた。日本語が使えるか尋ねてみたら表示はできるが、スペイン語のOSなので日本語は打てないと言われた。メールのチェックをしたら、サンディエゴであったユミコさん、ダイ君とヤス君からメールが来ていた。みんなやっぱりローマ字で書いてある。なんだかうれしくなった。俺がサンディエゴを発った後、ユミコさんとダイ君とヤス君は3人で図書館に行ったのかな?ミネコさんからは、エルパソに無事に着いてアントニオにも会えた、とメールが届いていた。みんなに返信した。それとほかの友だちにも。慣れないキーボードのせいで時間がかかり90ペソも使ってしまった。

 

 た街に出た。今度は絵葉書を買う為に。宿の中庭で手紙を書いた。明日の予定を考えてみた。ロスカボスにも行ってみたい。洗濯もしたい。フェリーのチケットもとってこなきゃ。とりあえず、旅行代理店とピチリンゲ港まで行くバスが出ている場所をかくにんするのに再び街をぶらついた。しかし本当に歩きにくい歩道だ。やたら高い段差ばっかし。商店街はエルパソの国境沿いのにおいがする。が、ティファナのような客引きはいない。タクシーも客引きをしていない。なんかみんな、やる気なさそう。店の前に店員が座り込んでたりする。この暑さじゃ、そうなっちゃうのかも?

 

 飯は屋台風のタコス屋に入った。ブリトーをオーダー。でも、その店のセニョールがスペイン語でなんか言ってる。怪訝そうな顔をしてるとカタコトの英語でなんか言ってきた。ビーフと言う単語が聞き取れたので、それにしてもらった。メッチャ旨かった。コークも飲んだが、なぜかメキシコのコークスプライトもアメリカのよりも酸っぱい。全部で29ペソ。安い。メキシコには消費税がないのでうれしい。この店では恒例の(?)トイレチェックはしなかった。

 

 宿に帰って来て、中庭に置いてある洗濯機が使えるかどうかを聞こうと思ったが、スペイン語が分らないので断念。って言うか、従業員が客室のシーツを洗う専用のだと思う。部屋への通路の奥に洗濯場を発見。石でできた洗濯板と水を溜めるところがあったので暗がりの中で手洗いした。洗濯が終ると同時にスコールがやって来た。


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