アメリカひとり旅日記3

9月5日(水) 座間 晴れ  サンディエゴ 晴れ

 

 回はぜんぜん実感のない旅立ちだった。初めてのタイ国際航空だったけど、ユナイテッドとさほど変わらなかった。運賃の安いタイ国際航空の方にして正解だった。ユナイテッドのマイレージカードも使えるしね。

 

 の席はアジア系のおじいさんと孫娘だった。孫娘は乗り物酔いがひどいらしく、しょっちゅう吐いていた。このまま順調に行けば午前10時30分にはロスアンジェルスに到着予定だった。しかし、6時間後には関空に着陸していた。こともあろうに離陸3時間後に機内で急病人が発生。成田に引き返すことになったのであった。が、成田上空に着いてみると、午後11時以降は空港が使えないらしく、急きょ関空へ向かうことに。午後11時頃、関空に到着。「ああ、タバコが吸いたい・・・。」と思ったら、機長からアナウンスがあった。「どうしてもタバコが吸いたい人は、機外に出てロビーで吸って下さい。」と。ラッキーと思って、ロビーの前に行ってみると、関空の職員が立ちふさがっていた。ロビーに入る人を阻止している。ごった返したスモーカーで、ちょっとしたパニック状態になった。

 

 バコも吸えずに再びロスアンジェルスに出発。10時間近いフライトでやっと到着した。結局、飛行機の中に16〜7時間も缶詰になっていたことになる。入国審査を終えて空港の外に出る頃には午後7時になっていた。予定ではロスアンジェルスに着いてメトロでユニオンステーションまで行き、アムトラックサンディエゴまで行くつもりだった。初めてのアムトラックの旅を楽しみにしてたのに、もう最終の列車に間に合わない時間だった。仕方がないので、グレイハウンドバスで行くことにした。シャトルバンを空港からディーポまで使った。シャトルバンに乗る前に値段を聞いたら$12。バンの中に書いてある料金表も$12。ただし、15%のチップは別となっていた。シャトルバンは乗り合いタクシーみたいなものだが、他のホテルを経由する前に、一番最後に乗った俺が、一番初めにバスディーポで降りることとなった。ディーポの辺りはなんだか物騒な雰囲気をかもし出していた。降りる時にバンの運転手にもう一度料金を確認したら$15。チップを含んでも$1ボリやがった。計算力の弱い俺の負け。後で気づいたのであった。

 

 つもはアメリパスなのだが、今回はメキシコもまわる予定なので、普通にサンディエゴ行きのチケットを買った。カウンターの黒人のオバチャンが、なんか言っている。どうやら「オマエはアメリカ軍人か?だったら安くなるよ。」って言ってるらしかった。いや、でも俺は日本人だ。何を言ってんだ。と、思ったが、俺は日本を出る前に床屋に行って頭の側面を思いっきり短く刈り上げていたので勘違いされたらしい。

 

 ケットを買って5分後の午後8時には、旅慣れたグレイハウンドバスに乗っていた。すっかり日が暮れてしまい外の景色を楽しむどころではなかった。でも、$13は安い。やっぱりグレハンに乗るとアメリカに来たって感じがする。午後10時20分、サンディエゴのディーポに到着。そこでチーズバーガーで腹ごしらえをしてから宿探し。初日からユースでは体が持たないし、この時間に行ってもベッドが空いてるかも不安だったので、目をつけていた「モーテル6」にチェックイン。宿までは人の気配がない夜道だった。以前ならこんな道をこんな時間に歩くなんて恐くてできなかったが、いいのか悪いのか、今回は旅慣れたせいで怖さを感じなくなってしまったようだ。ただ、宿に向かう途中の交差点で、暗がりの中に車椅子のじいさんが通りをふさいでいた。大きな髪に何か書いてあったので、小銭をせがまれると思って車道を歩いたら、「なんで歩道を通らないんだ?」って怒鳴っていた。そんなこと言われてもねぇ。

 

 港からのシャトルバン、グレハン、宿と今回は時間のロスもなく気持ち悪いぐらいスムース。明日はとりあえずユースに行ってみよう。でも、ここまで来て今回の旅で俺は未だに何をしたいのかわからない。って言うよりも何にもやる気がしない。もう、旅は始まってるのに・・・。なんだかなぁ。


   

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